綿100%の防寒着・ユニフォームのメリット
人間のカラダが一番好む天然素材は何か。
そう考えた時、真っ先に思い浮かぶのは、やはり綿ではないでしょうか。
人に一番近い素材の代表格として、四千年以上の歴史があると言われている素材であり、丈夫でしなやかな肌触りと素朴な感触は、衣類をはじめあらゆる布製品やユニフォームに使用され生活に溶け込んできました。
綿100%の製品は、特に、保温性・通気性・吸湿性に富み、素肌に優しく、着心地の良さはハートまで熱くなる様な、綿100%ならではのメリットを体感できる事でしょう。
数ある天然繊維の中でも、やはり綿が文句無しに一番だと実感される事と思います。
やさしい綿100%の意外な市場
そんな皆様方に馴染みある綿も、現在日本では全く生産されておりません。
綿(綿花)の栽培は北半球の地域では、春の4月下旬から5月中旬にかけて種まきをして、秋9月末から10月に収穫(南半球では秋に種まき、春から夏に収穫)をするのですが、綿は商品先物取引の対象にもなっており、栽培農家では相場価格の動向を見比べながら、春になると綿花かトウモロコシか大豆かの値付けのセレクトをするわけですが、今年の春の相場価格は公設取引所の140年の歴史上でも、初めての最高値(昨年春の倍以上に暴騰)だったので、来季産の綿花の先物買い契約が大変な勢いで進んでいます。
綿の主な生産国
綿花も世界的にも重要な商品の一つでもあります。
現在の綿の主な生産国は1位が中華人民共和国(中国)で、全世界の30%強の生産量を占めていますが、中国は同時に世界最大の消費国であり、綿花と共にトウモロコシ・大豆の世界最大の輸入国でもあります。
2位にインドが続きますが、インドも自国内の繊維産業で殆んどを消費している状況です。
生産量3位のアメリカ合衆国、4位のパキスタン、5位のブラジルとか、アフリカ諸国が主な輸出国になっています。
1位から5位までの5ヶ国で全世界生産量の約80%を占めています。
日本での「綿栽培の歴史」
日本に於ける綿栽培の歴史は西暦799年三河国(愛知県)に漂着したインド人によってもたらされて栽培が開始されました。
戦国時代後期からは全国的に栽培も広がり、同じ様に綿布の使用も普及し、江戸時代には各地に木綿問屋も形成される程に普及しました。
そして明治以降、政策により綿布の生産が強化された事もあり、1930年代には輸出量が世界一にまでなりました。
第二次世界大戦時は綿布の輸出は停止したが、戦後復活し、再び世界一となりましたが、その後は安価なアジア産の綿布に押され、生産量は減少し、現在では国内自給率は0%となっています。
綿100%の良いところ
表題のメリットについては、綿に関する色々な情報をもっともっと知って頂く事により、その素晴らしさを再確認する事で、皆様にも良く解ってもらえる事と思います。
最近、都会ではあまり見かけなくなりましたが、雪の多い東北地方などでは、今でも愛用している方が沢山居られるのではないでしょうか。
冬の寒い間、風呂上りに浴衣の上から着たり、部屋着として、又、就寝時には掛け布団の内側にかけて使用したりしていました。